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増速機の選び方:電動・エア駆動・クーラント駆動の違い

  • 15 時間前
  • 読了時間: 4分

直径 2 mm のエンドミルを推奨切削速度で回そうとすると、2〜3万回転が必要になります。しかし多くのマシニングセンタの主軸は 8,000〜12,000 min⁻¹ が上限で、3〜4倍の開きがあります。

この差はパラメータ調整では埋まりません。増速機で主軸回転を増速するか、別の動力源を持たせるかのどちらかです。市場には三方式あり、動力源がまったく異なります。

小径工具に高回転が必要な理由

切削速度は工具径と回転数で決まります。工具径が小さいほど、同じ切削速度を得るには高い回転数が必要です。

回転数が足りないと実際の切削速度は設計値を大きく下回り、工具摩耗が異常に早い、面粗度が出ない、加工時間が延びるという結果になります。工具のせいだと思われがちですが、実際は機械の回転数不足です。

金型の細部加工、彫刻、小径穴あけ、ねじ切りフライスで特に顕著です。

三方式の動力源

  • 機械式(歯車/ベルト)——主軸回転を固定比率で増速します。例えば3倍。主軸 5,000 min⁻¹ なら出力は 15,000 min⁻¹。主軸自体が回る必要があります

  • エア式——外部の圧縮空気でタービンを駆動し、主軸は回りません。機械までエア配管を引く必要があります

  • クーラント式(切削液駆動)——機械が既に持つセンタースルークーラントでタービンを駆動し、主軸は回りません。外部動力源は不要です

三方式とも、回り止めピンで本体を保持し、テーパと一緒に回るのを防ぎます。

「電動増速機」を探している方へ

これはよくある用語のずれです。マシニングセンタで実際に使われる増速機に電動式はほとんどありません。電源ケーブルの引き回し、信号と発熱の処理が必要で、切削液が飛散する環境には向かないためです。

機械上で広く使われているのはエア式とクーラント式です。「電動増速機」で検索された方が実際に解決したい課題は多くの場合「主軸回転数が足りない」であり、見るべきはこの二方式です。

クーラント式の利点

最大の違いは外部動力が不要な点です。機械には元々センタースルークーラントがあり、切削液がタービンを駆動しながら同時に切りくずを排出するため、駆動と冷却が一度に済みます。

実務上の利点がもう二つあります:

  • ツールマガジンに収納でき、ATC で自動交換できる——通常の工具と同じ管理ができ、人手が不要

  • 主軸が回らない——主軸軸受を高回転で回す必要がなく、寿命への影響が機械式より小さい

代償は機械のクーラント能力に依存することです。クーラント圧力が不足すれば回転数も上がりません。選定時に最初に確認すべき点です。

向かないケース

  • センタースルークーラントがない、または圧力不足——クーラント式は使えません。エア式を検討してください

  • 大きな突き出しが必要——増速機は突き出しと回転数のトレードオフです。高回転タイプほど突き出しが小さく、重切削には不向きです

  • 工具径が大きい——大径工具にそもそも高回転は不要で、主軸直結の方が効率的です

  • 切削液温度が高い、または切りくず混入が多い——タービン寿命に影響します。ろ過が重要です

見積前に確認したいこと

  • 機械メーカー・型式と主軸規格(BT/HSK/PSC など)

  • センタースルークーラントの圧力と流量(クーラント式が使えるかを左右します)

  • ATC 自動交換が必要かどうか

  • 工具シャンク径と保持方式

  • 目標回転数

  • 加工内容(フライス、穴あけ、ねじ切りフライス、彫刻)と被削材

Mongtec のクーラント駆動増速機

Mongtec の精密クーラント駆動増速機は 15〜70 bar の切削液で駆動します。メーカー表示で最高回転数 55,000 min⁻¹、精度 0.003 mm、インターフェースは BT/HSK/ER/PSC に対応し、マガジンに収納して ATC で自動交換できます。長い突き出しや固定側の選択も検討されている場合は、精密ボーリングバーアングルヘッドもご覧ください。

ご使用の機械のクーラント能力が足りるか判断がつかない場合は、機械型式とセンタースルークーラントの仕様をお知らせいただければ、評価のお手伝いをいたします。

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